クスリのアオキグループは、次なる成長に向けた5ヵ年の新しい経営の指針として、2021年度に「第三次中期経営計画:Vision2026(2022年5月期 ~ 2026年5月期)」を策定いたしました。「2026年5月期 売上高5,000億円」という財務目標を設定し、これを達成すべく次に定める3つの重点施策をもとに新たな体制づくりを行っています。

 

1. フード&ドラッグへの転換

当社は従前から、大型店で青果・精肉・鮮魚を始めとする生鮮食品を取り扱っておりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の流行や物価高騰の影響を受け、ご来店いただくお客様の食品に対する需要や1店舗でお買い物を済ますことができる時間対効果の高さを重視するタイムパフォーマンス志向は、これまで以上に高まっております。

 

生鮮食品を含む食品だけでなく、調剤薬局機能も合わせた究極のワンストップショッピングを実現するため、EDLPの推進、多店舗化が可能な新たなフォーマットの確立、既存店の生鮮導入改装の実施などを通じて、これまで以上にお客様にとってお買い物がしやすい店舗づくりを目指してまいります。

2. 調剤併設率 70%

2026年5月期までに調剤併設率70%を目指すべく、高速開局を続けております。2023年5月期末時点においては、66薬局の開局により、併設率は58.7%となっています。

 

薬剤師採用の強化や教育体制の見直しを行い、高速開局を支える体制を整えております。調剤併設率の向上を図ると同時に、患者様へのセルフメディケーションのサポートや「かかりつけ薬剤師」によるおくすりの一元管理、在宅患者様への訪問指導や介護のアドバイスなど、地域の皆様の健康を支えるかかりつけ薬局としての機能の拡充により利便性を高めてまいります。

3. ドミナント化への移行

第二次中期経営計画(2015年5月期 ~ 2020年5月期)における高速出店・出店エリア拡大により、当社は現在23府県に 918 店舗(2023年11月20日時点)を展開しております。狭小商圏化が進むドラッグストア業界において、既存の進出エリアで集中出店する「ドミナント戦略」により、経営基盤の強化を図るだけでなく、進出エリアの地域シェアを更に拡大し、「近さ」による利便性をお客様に提供します。